玄関にSwitchBot スマートロックとかを付けてみた話。

雑記

スマートロックって知ってますか?

最近、ひたひたとその生息領域を拡大しているIoTの筆頭です。
玄関のカギのツマミ(「サムターン」っていいます)に被せるように両面テープでくっつけて使うあれです。
SONYグループのQrio(キュリオ)とか、ニンジャロック(もう廃業してます)とかが、スマートロックの黎明期は有名でしたが、最近はSwitchBotのスマートロックシリーズとか、CANDYHOUSEのセサミロックシリーズとかの方が馴染みがあるのではないでしょうか?

最近あまり隠せてませんが、本業がカギ屋なので、DIYで設置が出来るこれらの製品群は「商売敵」だったりします。
実際、別件で訪問したお客さんの家にスマートロックが付いていることが少しずつ増えてきている気がします。

ただ、「敵を知り、己を知れば百戦危うからず」ということで、というか実際に避けて通れなくなってきているので、検証も兼ねて自宅に設置してみましたよ、って話でございます。

元々は、某錠前メーカー製の電子錠を設置していましたが、わざわざ取り外してノーマルの状態に戻してから設置しました。

揃えた製品としては、「ロックUltra」が2台(ツーロックなので)と「顔認証パッド」です。
これらが最初からセットになっている物もAmazonでは販売されていますが、それに含まれているスペーサーが不要そうだったので、バラバラで用意しました。

とはいえ、結果的にはスペーサー付きでもよかったのかもしれない感じでしたね…。

我が家のカギは、サッシメーカー向けの大型なサムターンが付いています。
しかも下側はセキュリティ機能として取り外しが出来ます。
そんな感じで、一般的なサムターンに比べて土台が大きい為にスマートロック本体と干渉してしまうことがわかりました。

このままでは設置出来ないので、急遽スペーサーを作成しました。

あ、あと、寸法だけでなく、上側の画像みたいに「45度のところでガード機能が使える」錠前も厳しいと思います。
45度回ったところで回転負荷が変わって上手く施解錠の動作が出来ないみたいです。
うちはカギ屋なので、45度でガードにならないような同じ寸法の錠前に交換するという裏技を使ってますw

上と下とで土台の厚みが違うので、それぞれの厚みに合わせてこんな感じの部品をプリント。
画像上側の分だけでもよさそうでしたが、念のために縁部分のゲタも作成しています。
純正のスペーサーは、ネジ止め出来そうな感じですが、このスペーサーはただただブロック状なので、本体の両面テープでスペーサーに接着し、スペーサーに貼った3Mの強力な両面テープでドアに設置する、といったロケット鉛筆スタイルです。

キワキワまで両面テープを貼ったので、白いのが覗いてしまっていますが、がっちり貼りついています。
今は…。

もう涼しくなってきているので、大きな影響が出ないと思いますが、両面テープは熱で緩くなってしまうことがあるので、次の夏はどうなるやら…。
「両面テープの粘着力が無くなって脱落」っていうのが、スマートロックのよくあるトラブルなのでね…。
ユニットが脱落してしまうと、いくら操作してモーターが動いていても、地面でジタバタするだけでカギは開きません…。
「普段は取り出さなくていいとしても、非常時に備えてカギは持ち歩いておく」というのがセオリーです。
カギが無い状態で解錠を依頼すると数万円の出費になるのでね…。

上下2台をそれぞれアプリに登録したら、「ツインロックモード」なるモードが使えるようになります。
これは我が家のようにカギが2つある状態であれば、1セットを一括で制御してくれる状態です。
恐らくは目線の高さにあるカギをメインにして設定することになると思います。
うちの場合は、上がメインという認識ですが、「レバー錠(主錠)が付いていて、その上に面付補助錠」というようなパターンのお宅の場合は、下側のレバー錠をメインに設定するかもしてないですね。

ツインロックモードをオンにすれば、片側を解錠操作すれば、もう片方も自動で追従します。
Ultraは丸いつまみ部分が押しボタンにもなっているので、上のツマミを押し込むと、自動で両方が施解錠されます。
手で回しても追従するのは地味にありがたいですね。
あと、自動施錠機能も搭載しているので、ドアが閉まれば自動的にカギが掛かります。
物が挟まってドアが閉まっていなかった!みたいなことが無い限りはカギの閉め忘れの心配とはおさらばですね。
毎回自動で施錠されるのが煩わしければ、手動施錠にも出来ます。
顔認証パッドとかのテンキーユニットを使っていなければ、毎回スマホアプリから施錠することになるので、逆に邪魔くさいかもですね。
テンキーユニットなどには施錠ボタンが付いているので、これを押せば施錠出来ます。(各拡張ボタンにはいろいろと機能の割り振りが可能)

顔認証パッドの性能については、おおむね良好です。
顔を登録済みの人間が前に立つと自動で認証し、カギが開きます。
買い物の荷物とかで両手が塞がっていても大丈夫です。

ただ、現時点では夜間など暗い状況ではうまく顔認証がOKにならない時があります。
設定である程度追い込めるのかもですが、今のところそこまでは検証できていません。
指紋認証にも対応しているので、夜帰宅したときなどで反応が悪い時は指紋で解錠しています。

もちろん暗証番号での解錠にも対応しています。
が、6ケタ以上で設定する必要があるので、番号を考えるのがちょっと面倒かもですね。

各認証方法は、「常時利用可」・「時限」・「緊急」みたいな感じで設定が可能。
「常時」はその通りで特に制限なくいつでも使える登録です。
一般住宅の場合は、基本的にはこの「常時」ですべて登録すれば問題ないと思います。

「時限」(表記違うかも)もその通りで、認証権限に日時の制限を掛けられます。
この暗証番号は「10/1 15時~10/5 10時」の間しか使えない、みたいな感じ。
民泊とかシェアスペースとかの運営で使えそうな登録方法です。
民泊とかで人気の電子錠は、この登録方法をさらに発展させて、予約サイトと連携して自動でお客さんに解錠情報の通知まで行えたりしますね。
一般家庭で使うとしたら…「連休の間だけ与かる親戚の子供に教える暗証番号」とかでしょうか?
あまりイメージ湧かないっすね。

「緊急」はいわゆるワンタイムパスワードですね。
事前にこの設定で登録しておいたパスワードとかは、一度使うと自動的に設定から消えるってやつです。
よくあるのは、賃貸物件とかオフィスとかで、普段は暗証番号を教えてないけど、登録しているICカードを忘れたとかの場合に緊急措置として番号を教える、みたいなパターンかな。
改めて別の番号でワンタイムパスワードを設定しておけば、その後もそのスタッフだけが番号で入ってしまう、みたいなことも防げます。

このあたりの機能をちゃんと知っておけば、家以外でもいろいろと便利に使えますよね。
実際に店長が休みの時にもスタッフが出勤出来るようにSwitchBotを設置したお客さんがいました。

これらの認証については、アプリから履歴が見れて、「登録しているどの情報でいつ解錠したか」も確認できます。
「18:30 Aさん顔認証」みたいな感じの情報が確認できるので、オフィスとかで使う場合でも、管理者・責任者は安心ですね。

他にもいろいろと出来ることはありますけど、まだ10日ぐらいしか使ってないので、今後どんなことが起きるのか…。

少なくとも、バッテリーの充電は行う必要がでてくるので、そのあたりもややこしかったかどうか、とかわかってくる感じでしょうか。

前回のドアホンに続き、IoT化の話でした。
そうそう、ドアホンの玄関子機にはカードリーダーが内蔵されているので、それを解錠用ユニットとして使うことも可能ですよ。
うちは顔認証パッドがあるので活かせてないですけど。

ではでは、今回はこの辺で。
次はプラモデルの話が出来たらええな…。

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