
さて、さんざん3Dプリンターを買った話をしてきました。
毎度の通りおさらいですけど、手に入れた3Dプリンターは「Bambu LabのA1 mini」というFDM方式の物です。
FDM方式というのは、フィラメントというヒモ状の樹脂を高温で溶かして射出し、積み上げるようにしてプリントしていく仕組みのことです。
世に家庭向け3Dプリンターが登場したときは多くがこのタイプだったので、恐らくは多くの人が「3Dプリンター=FDM方式の物」と認識していると思います。
材料であるフィラメントの種類や色を選ぶことで、衝撃に強い物や柔軟性が高い物をプリントすることも可能です。
このFDM方式の3Dプリンターですが、どうしても押し出す樹脂の太さの関係で積層部分が丸わかりだったり、細かい造形のプリントは苦手だったりします。
その為、ちょっとしたパーツや何かのホルダーとかをプリントするのは得意ですが、フィギュアやプラモデルのカスタムパーツなどのような細かいディテールの部品をプリントするのは苦手です。
では、最近多くなっているデジタル造形のフィギュア原型とかはどうやって出力しているのか??
それは、多くの場合「光造形・LCD方式」というタイプの3Dプリンターを使っているようです。
光造形タイプというのは、紫外線に反応して硬化するレジン(液体状の樹脂)を固めて造形する仕組みの3Dプリンターです。
まぁ、その辺はもっと詳しく紹介されている記事がたくさんあるのでそちらを見てみていただくとして…。
A1miniも一通り出番が落ち着いてきたので、いよいよプラモデル活動を復活させようと思って動き始めました。
で、物は試しということで、ディテールアップのパーツをA1miniでプリントしてみましたが、やはり難しい…。
ノズルの太さなどを考慮しながら設計してみましたが、パネルラインとしてデザインした部分などはぐちゃぐちゃに潰れてしまっていました。
同時にシイタケディテもプリントしてみたのですが、そちらは辛うじて造形は出来ていたものの…という感じ。
これはいよいよ、と思っていたところで光造形タイプの3Dプリンターを調べていたところ、ちょうどAmazonのタイムセール対象になっているメーカーがあるではありませんか!
ELEGOO(エレグー、エレゴー)っていうメーカーです。
家庭用光造形タイプの3Dプリンターメーカーとしては、かなりメジャーどころみたいです。
今回手に入れたMarsシリーズっていう入門機としてはサイズがお手頃な製品と、その兄弟機のSaturnシリーズが有名です。
今回、「Mars4 Ultra」と後継機の「Mars5 Ultra」で悩みました。
いろいろとレビュー動画を見たりして調べたら、Mars5から導入されたオートレベリングがかなりいい感じらしい。
当時のタイムセールで25%近く値引きされていて、性能差>価格差と感じたので清水の舞台から飛び降りる覚悟でMars5 Ultraにしました。
他にもANYCUBICとかも考えたんですけどね。
セールの値引き率が全然違ったので。
この光造形タイプは、FDMのフィラメントに当たる材料として、レジンを用意する必要があります。
このレジンも、材質や色など様々な展開があります。
中でも結構重要なのが、「造形直後の造形物に付着している未硬化レジンをどう処理したいか」というポイント。
どういうことかというと、光造形タイプでプリントした造形物は、金の斧銀の斧の女神よろしく、レジンの池からにょきにょきと生えてきます(厳密にはぶら下がってますが)
その時に造形物の表面にはレジンが付着したままになっています。
これを正しく除去しないと完全硬化した際に造形物のディテールが潰れてしまいます。
この残留した未硬化レジンの除去を、IPAというアルコール溶剤で行うのが標準的なレジンなのですが、最近では水で未硬化レジンを洗浄出来る「水洗いレジン」と呼ばれる商品群があります。
IPAは高温になると発火するリスクがあるなど、管理や廃棄が大変ということもあり、自分はお試しとしてELEGOOの水洗いレジンをチョイスしました。
とは言え、水洗いと言っても水道でジャバジャバ洗って流していいわけではありません。
液体樹脂であるレジンが混ざった水になるので、正しく処理をする必要があります。
ただ、IPAの処理に比べると非常に楽で、レジンが混ざった水を天日干しし、日光の紫外線でレジンが固まったら、そのレジンを除去して水は流してしまえます。
除去したレジンくずは自治体の決まりに従って処分しましょう。
なんか話が逸れ気味ですが…。
記念すべきファーストプリントどうするかなぁ…と考えてたんですが、スクラッチ下手くそおじさんとして最適な題材がありました!

これだけでは何のパーツかわからないですよね。
設計の問題なのか、プリント時の設定の問題なのかわからないですけど、ちょっと歪んでます。
で、何かというと…

これです!

この部分です。
思ったより長かったので、この後短く修正したりして再プリントしました。
何かというと、FMカラミティの背負い物をストライカーパックに変換するための部品でございます。
過去に作ったSEED世界のオリジナルMS「プロトストライク」のVer.1.5(改修型)という設定の機体です。
過去に一度完成した状態は設定上では「Ver.1.0」で、ストライカーパックに使われる技術の評価試験機としてストライカーシステムはオミットされています。
それをテストが完了したので改修して制式版ストライク(X105)と同様にストライカーシステムを使えるようにした、というのがVer.1.5。
それでも評価試験機としての役割を引き続き行う為、次世代機のカラミティ・フォビドゥン・レイダーの主要兵装をストライカーパックとして装備出来る、というイメージです。
中二病全開の時に考えた設定を未だに覚えているヤバいおじさん。
時代が追いつき、1/100で次世代機のキットも揃ったのもあり、これぞ好機!!という訳です。
…。
3Dプリンター関係なくなってきたw
まあ、詳しくはガンプラの記事にするとして、とにかく光造形タイプの3Dプリンターも手に入れたので、出来ることの幅が広がりそうですーってお話でございました。
ではでは、今回はこの辺で。
次はプロトストライクの記事かな??








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