急に3Dプリンターを買った話。 その2

3Dプリンター

先日、GWに思い切って3Dプリンター「Bambu Lab A1 mini」を購入した、という話をしました。
それから半月ほど動かしているわけですが、すでに仕事で活躍してくれたり、カスタムしたりなど、いろいろと見えてきたところもあるので、続きをば。

初日に、テストプリントも兼ねて「サウンドバーの台座」をプリントしたよ!って話をしていましたが、その後10日ほどで様子が変わってきてしまいました。

これね。

最初は頑丈な感じでよかったのですが、やはりこのアーム部分の付け根が曲がってきてしまいました…。
画像はないんですが、少し前下がりになってしまう感じ。
5ミリほどのゴムを壁との間に入れると水平に戻るようなところまで曲がってしまっていました。

プリント方向には気をつけたので、層間剥離はないと楽観視してたのですが、やはり曲がりますか…。

そこで、もっと堅牢に!とVer.3に改良しました。

わかりますかね?

まず、アーム部分を分厚くしました。
あと、アームの反り防止に入れていたリブも、目的を変更してアームを支える筋交いのようなイメージの形に変更。
さらに、前回は「PLA」(正確にはeSUNのPLA+)でプリントしていましたが、もう少し頑丈な素材の「PETG」にフィラメントを変更。
さらにさらに、プリントのパラメータを変更しました。(プリセット内の「Strength」という設定を使いました)

相当頑丈になったはずなので、「今度こそは!!」と思っていますが、どうでしょうか…?

前回の記事で仕事に使うスペーサーをプリントしていましたが、あれも現場に設置してきました。

それ以外にもスペーサー類を作って実戦投入したものがいくつかあります。

この黒いヤツですね。

何の仕事をしているのか、何となくわかってしまいそうな画像ではありますが。
そのままだと斜めに取り付けることになってしまう金具を垂直にするためのスペーサーです。
3Dプリンターを手に入れる前に現地を確認した際の記憶を頼りに何となく角度を出してみましたが、どピッタリでした。
素晴らしい!
斜めのままでも位置出し次第では大丈夫なのですが、健全ではないので…。

こんな風にうまく活かせることができると、導入した甲斐があったってもんです!

他にもこんなものとか。

これこそ、なかなか見ることが無いような装置だと思うのですが…。
「スイッチング電源」とか言われる電源装置です。
コンセントとかで使われている「AC(交流)100V」の電源を入力して、「DC(直流)24V」として出力するような装置です。(わからんよね…)

このスイッチング電源ですが、特定(専用?)のキャビネットとかに取り付けることが多く、初期状態ではそのための金具が取り付けられています。
ところが、自分が使う方法としては、板などにネジで取付したい。
そのための台座としてネジの止め代を作りました。
機器への取付は、もともとの金具が取り付けられていたネジをそのまま使えるようにしています。
実はプラスチック樹脂製というのもミソで、電気が関わる機器なので樹脂製であればショート(短絡)する心配がないのです。

ここからが序盤、熱心に製作していたチーム。
職人の皆様が見たらすぐにわかる代物なんですが、これもデスクワークをされている方々は見てもさっぱりな物でしょうな。

TAJIMAの「セフ」です。
職人は作業をするときによく使うドライバー類やカッターやハンマー、コンベックス(メジャー)なんかを腰ベルト(腰袋)にぶら下げます。
大工さんとかの腰でガシャガシャいってるアレです。
いちいち工具ポーチとかに取りに戻るのは効率が悪いし、ポケットにいろいろ入れるには限界があるからです。

で、工具をぶら下げる為には、それぞれの形にあったホルダーが各種販売されてるんですけど、このホルダーが取り外せる方が便利なシーンがあります。
例えば、「普段は普通の工具系をぶら下げているけど、電気工事の時は一部を電工道具に入れ替える」とか、「普段は腰袋につけているペンインパクトのホルダーだけ、ほかのベルトでも使いたい」とか。
あるんですよ、そんな需要が。
ただ、そういった工具用のホルダーはメーカーが各種用意しています。

こんな感じのホルダーがあって、その基部には共通したオス部品が付いています。
それを専用のキャッチ(セフ)にガチャッとハメるわけですね。

1枚目の画像の右上の部品が「セフ」(キャッチ部品)です。

「専用のホルダーがあるなら、それを使えばええのでは?」って話なんですが、それがそうもいかないシーンがあるんですよね。
一番わかりやすいのは、専用のホルダーが無いようなホルダーを「セフ化」したいとき。
ここ最近は、ありとあらゆるタイプのホルダーが発売されているのですが、ホルダー自体にこだわりがない場合はそれでもいいんです。
一部の職人さん達には、特定のホルダーメーカーにご執心の方々が居ます。
そういった人がセフを使いたいときは、お気に入りのホルダーをカスタムするしかないんですな。
そんな改造をしようとするときには、自分でセフのオスを用意するしかありません。
(最近はキャッチ側は公式で出てたりしますけど)

他にも、使い慣れたコンベックス(メジャー)をセフに装着できるようにするには、カスタムするしかありません。
TAJIMAからセフシステム用の物も出ているのですが、コンベックスにもものすごい種類があって、使い慣れたものがそのまま使えるなら、それに越したことはないのです。

先人たちが大きさを調べて、ワッシャーを重ねたりすることで再現する方法を編み出したりしてます。
とはいえ、純正品を再現できるなら、その方がいい場合も。
ワッシャーは丸いので、ハメた後にクルクル回るんです。
コンベックスなんかはその方が便利ですけど、ホルダーの場合はそれでは困ります。

てな具合で、自分もガッツリした作業をするときは腰ベルトを巻きます。
ほとんどのホルダーをセフで構成しています。

が、長時間腰ベルトを巻いてると疲れるんですよね…。
工具がぶら下がってるからかなり重たいので。
それ以外にも、狭いスペースとかで作業するときは邪魔だったりします。

そういったときに、普段は腰ベルトにつけている一部のホルダーだけを仮に付けたセフに移動させられると超便利なんです。
最近はセフ側にもいろいろなタイプが発売されてて、「クリップ式」なるものが少し前に登場しました。

このクリップタイプが意外に便利で、さっき書いた通り、一時的にホルダーを移動させたい時にちょうどいいのです。
普段の普通のベルトにサッとつけて、ホルダーをぶら下げる!てな具合。

ただ、これも贅沢な話で、クリップタイプには「連結タイプ」がありません。
(そのうち出るかもですけど)

連結タイプはこんな感じで、セフが上下2段になっています。
2段になっていると、上にはコンベックスとかセフ用ポーチ、下には工具のホルダー、みたいなことができます。
それをやりたいんですけど、この連結タイプは上のベルトにつける側は、クリップ式ほどは簡単ではないつけ方の標準タイプしかないんですよね。(それでもベルトつけたまま付けられなくはないですけど)
いいとこ取りできないかなーってことで、3Dプリンターの出番です。

グレーの部品が自作パーツです。

上側はクリップ式の一部を置き換え。
連結用のプレートを介して、下側は通常の後付けセフを取り付けています。
通常のセフは余りがちなんですよね…。
「今だけセフ付き!」とか言っていつまで「今だけ」なのか、ホルダーを買うとついてくることが多いんです。
そんな感じで、通常の後付けセフの取付部分を受けられるようなパーツを作って、下側に取り付けられるようにしています。

これが形になった試作1号機で、実際に一度現場で使ってみたのですが、見事に下側が脱落しました…。

プリントする向きの検討が甘くて、層間剥離してしまいました。
それを受けて、Ver.2を用意したのですが、まだ試験導入できるタイミングがありません…。

プリントの向きを変えたり、PETGでプリントしてみたり、対策してみたのですが、どこまで効果があるのか。
楽しみではありますが、少し不安ですな。
形状的に問題ないなら、カーボンファイバーが入ったPETG、「PETG-CF」とかでプリントすることも考えてみてます。

ブラッシュアップして完成版になったら、改造キットとして販売したいなーとかとも考えてるんですけど。
投資を回収しないと。

なんか半分以上がセフの話になってしまいましたが、なんやかんや実用的な物も作ったりしてるよ!って話でした。

次はプラモデルの話が久しぶりに出るのか、また3Dプリンターの話なのか…
下書きに保存されてる「Apple watch」の話なのか…

ではでは、今回はこのあたりで。

YouTubeチャンネル登録よろしくお願いします


コメント

タイトルとURLをコピーしました